お顔の脂肪吸引手術で失敗しないための知識と、リスク回避方法を写真と図で解説

この記事の監修者
松岡伯
紀尾井町プラザクリニック 医師

日本形成外科学会認定形成外科専門医

「脂肪吸引」と聞くと、お腹や足を細くすることをイメージされる方もいるかもしれませんが、お顔も脂肪吸引することで、フェースラインを整えたり、小顔にしたり、すっきりさせことができます。
脂肪吸引は、信頼できる医療機関で受ければ、脂肪の少ない部分でも凸凹なく、その日のうちに効果が実感いただけるという点でも、人気があるのです。

ここでは、お顔の悩みを解消する目的で、脂肪吸引を検討されている方のために、失敗しないポイントや特徴を解説します。

顔の脂肪吸引が効果的なケース

最初に、脂肪吸引が効果的なケースと、そうではないケースについて紹介します。

顔の脂肪吸引は、身体の脂肪吸引とセットで検討される方のほか、ふっくらしたお顔の印象をシャープに変えたいという方も受けられています。

顔はダイエットでも痩せることが難しく、仮にダイエットが成功してもリバウンドしてしまいます。その点、脂肪吸引であれば、脂肪そのものを減らすことができるため、よほどのことがない限りは元に戻らないというメリットもあるのです。

脂肪吸引で解消できるお悩み

  • 気になる二重顎を解消し、すっきりさせる
  • 脂肪による頬のたるみをとって、若々しい印象に
  • ふっくらした頬を解消し、シャープな小顔に

脂肪吸引ではなく他の方法で解消できるお悩み

  • 加齢による頬のたるみ:手術ならフェイスリフト、糸、手術まではという方にはHIFEが効果的です
  • 頬ではなく、あごのラインをシャープにしたい:ヒアルロン酸ではなくBOTOXでエラの張りをシャープにする、またはHIFEが効果的です。
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顔の脂肪吸引の施術の流れ(治療法)と術後のダウンタイム、相場価格について

次は、具体的にどういった手術になるのかと、術後の様子や注意点、おおよその価格について解説します。

施術の流れ

①予約または相談をする

受診日を決めて来院日を予約、事前に気になることがあれば、公式ラインお問い合わせフォームから相談をします。

②来院し、診察(カウンセリング)を受ける

問診票に記入いただいた内容をもとに、医師がお悩みを伺います。お悩みを解消できる施術のご提案と費用、施術の流れやリスクについてもご説明します。糖尿病の場合には、施術が受けられないこともありますので、既往症や体質についてきちんと伝えるようにしてください。

③施術日(お顔の脂肪吸引の場合)に来院

施術前日や、当日の食事制限などはございません。お顔の脂肪吸引は、一般的にはカニューレという直径3〜4ミリの細い管を入れて、脂肪を直接吸い出す方法を用います。

傷が目立たないよう、耳の裏や顎の下を細い管が入る最小限の幅だけ切開するので、部分麻酔を使います。脂肪の量によりますが、施術は15〜30分程度で終了し、その後最低でも3日は圧迫固定をし、ご帰宅いただけます。シャワーは翌日からOKですが、長風呂は禁止です。サウナや飲酒や喫煙は1週間禁止です。

施術後のダウンタイム

メイクや喫煙は翌日から可能ですが、2〜4日は腫れや痛み、1〜2週間の週間程度は内出血や熱をもったような感覚が残りますので、飲酒も控えていただきます。抜糸後は術後の経過のフォローのため、必ず再診は必要です。悪徳な美容外科などはやりっぱなしで術後のフォローがないので、再診が要らないとしているところも多いです。そのため術後の経過が良くなく、別のクリニックを受診される方も多くいらっしゃいます。

優良な美容外科を選ぶ際には、術後のフォローがしっかりされているかどうかもポイントの一つです。

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相場価格

施術する範囲にもよりますが、両頬、顎下などの単位で、8万円ほどから受けられます。ただし、初診料や登録手数料や、麻酔代金が別途発生しますので、15〜20万円程度は準備しておくとよいでしょう。クリニックによっては、料金に1年間の術後安心保証も含まれています。

顔の脂肪吸引のリスクと、回避方法

どんなに安全な施術でも、体質や術後の環境などで、100%安全とはいいきれません。ここでは、お顔の脂肪吸引で想定されるリスクと、それを回避するための方法についてまとめました。

知っていれば、事前に防げることもあるので、しっかり読んでください。

顔の脂肪吸引のリスク

リスクの詳細については、事前に医師や看護師から説明を受けます。ここでは、顔の脂肪吸引で発生する代表的なものを紹介します。

  • 肌の表面が凸凹している
  • むくみ、痺れ、痛みが想定より長く続く
  • 内出血(あざ)、傷口の炎症や色素沈着

これら、想定外の症状があらわれたときは放置せず、速やかに医師に相談をして、指示に従います。

リスクを回避するためにできること

顔の脂肪吸引のリスクを回避する方法は大きく4つあります。

1つ目は、クリニックや医師をしっかり選ぶこと。医師免許さえあれば誰でも施術はできますが、1つの基準として、日本美容外科学会による認定医制度があるので、認定医や、形成外科・皮膚科の専門医がいる信頼できるクリニックを選びましょう。

2つ目は、体調管理です。手術前日だけでなく、カウンセリングのときには既往症についてもきちんと伝え、術後も医師の指示を守りましょう。

3つ目は、施術後の状態(見た目)について、施術写真などを見ながら医師とイメージを合わせておくことです。

4つ目は、金銭面でもトラブルにならないよう、術後のケアも含めて、総額で幾ら必要なのかを確認するようにします。

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顔の脂肪吸引を受けるなら技術力の高いクリニックを選ぶ

身体と違い、隠すことのできない顔は、施術の効果があれば満足度が高くなる一方で、多くの患者様が失敗のリスクや不安を口にされる部位でもあります。

事前の説明が丁寧で、万が一のリスクにも、適切な対応をしてもらえる信頼できるクリニックを選択しましょう。

経験と知識の豊富な医師であれば、脂肪吸引に関わらず、あなたのお悩み合わせたご提案をすることができますし、リスクについても丁寧に説明してくれます。